初めてのFiveMスクリプト作成
1.はじめに
FiveMのスクリプト開発を始めるには、適切な環境を構築する必要があります。本記事では、サーバーのセットアップから必要なツールのインストールまでを解説します。
今回はテスト環境のためWindowsにてサーバーを構築します。
2.必要なツールのインストール
FiveM開発には、以下のツールが必要です。
リソースフォルダの作成
resources
フォルダ内に、新しいフォルダ(例:my_first_script
)を作成フォルダ内に
fxmanifest.lua
を作成client.lua
とserver.lua
を追加
このフォルダが、新しく作成するスクリプトの基本単位になります。
fxmanifest.luaの設定
次に、FiveMがスクリプトを正しく読み込めるよう、fxmanifest.lua
を設定します。
fx_version 'cerulean'
game 'gta5'
lua54 'yes'
author 'あなたの名前'
description '初めてのFiveMスクリプト'
version '1.0.0'
client_script 'client.lua'
server_script 'server.lua'
この設定により、FiveMは client.lua
と server.lua
を正しく認識します。
3.クライアント側のスクリプト作成
続いて、プレイヤーの動作を制御する client.lua
を作成します。
シンプルな通知スクリプト
以下のコードは、プレイヤーがFiveMに接続した際に通知を表示するものです。
RegisterNetEvent('my_script:notify')
AddEventHandler('my_script:notify', function()
SetNotificationTextEntry('STRING')
AddTextComponentString('ようこそ!')
DrawNotification(false, true)
end)
このスクリプトでは、my_script:notify
というイベントが発生すると、プレイヤーに通知が表示される仕組みです。
4.サーバー側のスクリプト作成
次に、server.lua
を作成し、クライアントと連携させます。
クライアントへ通知を送る
RegisterCommand('welcome', function(source)
TriggerClientEvent('my_script:notify', source)
end, false)
このスクリプトでは、プレイヤーが /welcome
コマンドを入力すると、クライアント側の notify
イベントを呼び出し、通知を表示させます。
5.スクリプトの動作確認
作成したスクリプトをFiveMサーバーで実行し、動作を確認しましょう。
サーバーにスクリプトを登録
- server.cfgに以下の一文を追加
ensure my_first_script
FiveMサーバーを再起動
FiveMクライアントで
/welcome
コマンドを実行画面上に通知が表示されれば成功
6.よくあるエラーと対処法
エラー1: スクリプトが動作しない
対策: server.cfg
にリソースを登録しているか確認しましょう。
エラー2: コマンドを入力しても何も起こらない
対策: fxmanifest.lua
のスクリプト登録が正しくできているかチェックしてください。
7.まとめ
今回のステップを通じて、FiveMスクリプトの基本を学びました。次回は、クライアントとサーバーの通信をさらに深く掘り下げ、データのやり取り方法について解説します。